【IoT・データ連携】工場内の作業効率UP!タッチパネルをリモート操作する方法

fa-engineer
今回は、工場の設備に使われているタッチパネルをリモート操作する方法について、必要な機器構成から設定手順までやさしく解説します。
💡「現場まで毎回行って操作するのが面倒…」そんな時に!
工場に複数の設備があると、それぞれの装置の状況確認やちょっとした操作のたびに現場まで足を運ぶのは正直大変ですよね。
そんなお悩みを解消してくれるのが、「タッチパネルのリモート操作」です!
Wi-Fiが届く範囲であれば、手元のタブレットからタッチパネルの画面をそのまま確認&操作できるので、業務効率も大きく改善できますよ✨
🔧準備する機器一覧
リモート操作に必要な機器は以下の通りです:
- PLC(シーケンサ)
- タッチパネル(※VNCサーバー機能付き機種のみ)
- Ethernet HUB
- Wi-Fiルーター
- タブレット端末(Android推奨)
- VNCビューワーアプリ(Ultra VNCなど)
💡注意:すべてのタッチパネルがVNCサーバー機能に対応しているわけではありません。機種の仕様を必ずご確認ください。
🔗接続構成のイメージ図
以下のような構成で機器を接続します。

タブレット ⇔ Wi-Fiルーター ⇔ Ethernet HUB ⇔ タッチパネル
という流れで、ネットワーク経由で接続・操作を行います。
🖥 タッチパネル側の設定方法(VT STUDIO使用)
VT STUDIOから以下の手順でVNCサーバーの設定を行います。
- 「システム設定」タブを選択
- 「周辺機器」→「VNCサーバー」を選択
- 「VNCサーバーを使用する」に✅を入れる
- 接続パスワードを設定(タブレット接続時に使用)

これで基本の設定は完了です。
⚠運用時の注意点と追加設定
- リモート接続中はタッチパネル本体からの操作ができなくなります。
そのため、運用状況に応じて下記のようなオプション設定をおすすめします。
設定項目 | 機能概要 |
---|---|
⑤VNCクライアントをモニタ専用にする | タブレットから閲覧のみ。操作不可にしたい場合に使用。 |
⑥操作権タイムアウト | タブレットの操作終了後、設定時間で自動的に操作権を本体に戻す。例:1分後に自動解除 |
⑦操作権解除デバイス | 特定のデバイス(例:PLCのビット信号)で即座に操作権を本体に戻す |
⑧VNCサーバー動作状態を通知する | タブレットから操作中に、タッチパネル上でランプを点灯させて誤解防止 |

📱タブレット側の設定方法(Android版)
- タブレットのIPアドレスを固定
設定方法は以下のリンクを参考にしてください:
👉 AndroidのIP固定方法(Loyverse公式) - Google Playストアから「Ultra VNC」などのVNCビューワーアプリをインストール
- アプリを起動し、タッチパネルのIPアドレスと設定したパスワードを入力して接続!
🎉まとめ
以上で、タッチパネルのリモート操作設定は完了です!
現場に行かずとも設備の状態確認や操作が行えるこの仕組みは、作業の効率化につながります。
ぜひ、あなたの現場にも導入してみてください😊
✍こんな方におすすめの記事です:
- 複数設備の操作を一括で効率化したい方
- タッチパネル操作の手間を減らしたい現場リーダー
- VNCやタブレット設定に不慣れな初心者の方
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