順序制御の基本を図付きでやさしく解説!
こんにちは!今回もラダー初心者の方に向けて、やさしく解説していきます。
前回は「SET/RESET命令」についてご紹介しましたが、今回はその応用編ともいえる「JMP/STG命令」の使い方です。
まだご覧になっていない方は、先にこちらの記事を読むことをおすすめします。
この記事でわかること
- JMP/STG命令を使った順序制御(シーケンス制御)の書き方
- エア機器を使った1サイクル搬送動作の実例と、ラダー全体図
- JMP/STGを書くときの基本ルール4つと、ステップごとの記述方法
今回のテーマ:「JMP/STG命令」で順序制御をスッキリ記述!
JMP/STG命令は、ラダーでシーケンス制御(順序動作)を作成する際にとても便利な命令です。
今回は、エア機器を使った1サイクル搬送動作を題材に、図とラダー付きで使い方を丁寧に解説します。
そもそもシーケンス制御とは?
「あらかじめ決められた順番で機器を動かす制御方式」のことです。
この順序制御をJMP/STG命令を使って実現していきます。
使用する装置構成(構想図付き)
- 青:エアスライダー(左右移動)
- オレンジ:エアシリンダー(上下動作)
- 緑:エアチャック(ワークのつかみ)
動作仕様(1サイクル搬送)
- 起動ボタンを押すと動作開始
- シリンダー+スライダー+チャックを使って、OUT側にあるワークをIN側へ搬送する
簡易フロー図
動作フロー図
ラダー全体図
JMP/STGを書くときの基本ルール(4つ)
| 手順 | 内容 |
|---|
| ① | MC ~ MCR で処理ブロックを囲う |
| ② | 起動条件には LDP(パルス)を使用 |
| ③ | 起動デバイスと MC のデバイス番号を一致させる |
| ④ | 最後に ENDS 命令で終了処理を入れる |
各ステップの詳細とラダー図解説
① STP/STE の使い方
- STP(例:MR1001)がONの間、囲んだ処理が有効
- STEで範囲を閉じる
② LDで起動条件を生成
- 起動時に1サイクルだけ動作を開始するために出力側には微分を使用します
③ 最後に起動OFF+ENDSで終了処理
- 動作終了時に、MR1001をOFF
- ENDS命令でJMP/STGブロックを終了
JMPとSTGの基本動作
| 命令 | 役割 |
|---|
| JMP@MR000 | ジャンプ命令。対応する STG@MR000 に飛ぶ |
| STG@ME000 | ジャンプ先の目印。ここから処理開始 |
JMPは「ジャンプ命令」、STGは「ジャンプ先の目印」です。
- JMP@MR000 がON → STG@MR000 にジャンプ
- そのステップの処理を実行
- 処理が終わったら次のJMP@MR001へ…
シリンダー下降の例
- MR1001がONすることでシリンダーが下降を開始 → STG@MR000がON
- 降下完了でASセンサ(R34000など)がON
- タイマーONDL開始 → 規定時間後MR501がON
- JMP@MR001がON → STG@MR001 にジャンプ → 次のステップへ
まとめ:JMP/STGは“順序制御の見える化”に最適!
- JMP/STGは「処理の順番を明確にしたい時」に最適!
- 複雑なシーケンスでもラダーを整理しやすく、可読性アップ
- 書き方ルールさえ守れば、構造もスッキリします
初心者にもおすすめの理由
- 「1ステップ=1処理」として書けるので保守性も抜群
- ラダーの見通しが良くなり、デバッグも簡単
- 記述ルールを守れば誰でも使える!
以上、JMP/STGを使ったラダーシーケンス制御の基礎解説でした。
何度かラダーを書いてみると、手順ごとの「見える化」ができてとても便利ですよ!
「JMP/STG」は、一連の動作を順序立てて記述したい時にとても便利な命令です。
ぜひ実際の設備制御でも使ってみてください!
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